鉄剣タローに行った&F3写真作品紹介
鉄剣タローという場所をご存じでしょうか.
Twitterでしばしば見かける限り絶対私好みの場所だろうなぁと思っていたんですよね.今住んでいる山梨の山奥からだと非常に時間がかかるので,年末に帰省したついでに行ってきました.
埼玉県行田市にあります,埼玉の北端にある市町村の一つでほぼ群馬です.北隣には館林市,またスバルとその関連企業の工場が立ち並ぶ太田市も近いです.年末の土日ということで道路が非常にゲキ混みでして,実家から実に3時間半の道のりでした.私のSRにはスマホホルダーがなく,ナビを見ずになるべく大きい道路を走り案内標識(青い看板)を頼りに目的地まで行く昔ながらのスタイルを採っているせいで渋滞していると本当に時間がかかります.
両替目的とあと何が禁止なんでしょうね.トイレとか?鉄剣タローはオートレストランと呼ばれるお店の一つで,おおむね1970年代に発生したタイプだそうです.ようやくマイカーが普及し,普通のサラリーマンが乗用車を持つことができるようになって需要が出ました.基本的にはトイレと飲食物の提供,そしてイートインを備えた無人休憩所です.さらに長距離ドライバーのための大きな駐車場も要求され,鉄剣タローもその例に漏れません.私が滞在した2時間ではせいぜい3-4台停まってるだけでしたが.
店内です.入って左側にはアーケードゲームのエリア,正面に自販機が並んでいます.私が入った時点で駐車場にBMWのバイクが停まっていてライダーが座っていました.埼玉県内のナンバーだったので何度か来てる様子でした.
その後も私以外の客足が途絶えることは無く,閑散としていてはいますが利用客はある程度いるようでした.たぶん私と同じでネット経由で存在を知ったのでしょう.
とりあえず最大の目的である自販機を試してみます.このために朝食を軽くしてきました.
一品目,チーズバーガーです.サイズは控えめで横にNikonF3を置いたんですけど誰にも伝わらない比較になりました.この箱のデザインが既に最高ですね.というかこの箱を新品で作っている業者がいることにも感動すら覚えます.
あ~~~~いい感じにしわくちゃですね~~デイリーヤ〇ザキのバーガーを彷彿とさせられます.バンズは見た目通り非常にソフトです.歯が無くても食べられるんじゃないかってくらいやわらかいです.肝心のハンバーグは楕円形をしています.味はすごく安心します.舌先を襲う強烈なデジャブ.あっこれもしかしてニチ〇イの......
おいしかったです.
続いてうどん.
コンビニにあるような元からつゆと具が容器に入ってるかと思っていたのですが,どうやら温められたつゆを後から投入しているっぽいです.つゆは温かく,そしてしっかりと味が付いています.前情報だと薄めだと聞いていたのですが濃さを変えたのか,たまたま濃い日だったのか......どちらにせよ薄くはありませんでした.麺は歯ごたえしっかりでおいしい.さらに刻みネギ,かき揚げ,ちくわ天と具は豪華です.
最後にホットサンド.
ボタンを押してから約1分.アルミホイルに包まれたホットサンドが出てきます.取り出そうとすると滅茶苦茶に熱い.20秒くらい取り出し口で放置してようやく取ることができました.サンド自体はシンプルでハムが挟まっているだけです.ですがマスタード入りのマヨネーズがソースとしてかかっていて,味としてはかなり完成度が高いです.個人的にこの3品の中でいちばん好きです.おすすめです.
あと感動したのが,チーズバーガーの自販機でボタンを押してから温める間にカウントダウン表示があるんですけど
ニキシー管使ってるんですよ......液晶が開発され普及する前に記号を表示する主流な方法だったニキシー管ですが今は生産すらほとんどされていなく,ソ連生産のストックをちびちび使っているとのことでしたが,まさか現役で働く姿を見られるとは......
次はフィルムカメラで撮った写真の紹介です.上と何枚か被ってます.
元からフィルムで写真を撮る予定でいたので途中の上尾市でISO400のフィルムを買いました.SUPERIA PREMIUMっていうので3本入りで2000円くらいでした.フジフイルムだとX-TRAがカラーだと一番安かったんですけど生産終了して,最近は在庫も底をついたのかAmazonでもなくなってしまいました.今のフィルムの流行りを見るにむしろ安っぽい写りの方が需要あるように思うんですけどそういうのは他のメーカーに任せようってことなんですかね.
撮影は全てNikonF3HP,レンズはAi Nikkor50mm f1.4,フィルムはFUJIFILM SUPERIA PREMIUM ISO400を使用しています.バイクに乗せるにはコンパクトな50mm単焦点が一番ですね.
まずはゲームコーナー.現着が14時半くらいで,快晴の冬ということもあり既に斜陽が店内に差し込んでいました.このようなシチュエーションが初めて,そもそも室内撮影をまともにしたことが無かったので心配していたのですが綺麗に写ってくれましたね.
晴れた外と薄暗い店内,光を反射するゲーム機体の滑らかなガラス面,単純にその場の雰囲気を切り取ることができました.特に2枚目は構図も気に入っていてスマホの背景にしてます.
その他店内です.私は野外撮影が多いこともありISO400をあまり使わないんですけど室内だとこれ最適解ですね.絞りもシャッタースピードもとにかく思い通りにできます.一般的には2,3枚目みたいな全体的に淡い写真が「フィルムっぽい」と思うんですけど1枚目のようにコントラスト強めでもしっかりとフィルムだとわかりますね.暗い部分のノイズが好き.
F3には露出補正の機能があって,「明るめ」「暗め」を多少調節することができます.これはそれを下まで落として撮ったものになります.意外と優秀な機能で暗いながらも壁面のグラフィティや,椅子の座面の赤色が認識できます.メッキの煌めきや構図,いろいろ上手く撮れたとは思うのですが唯一,窓の外の民家が残念です.補正で部分的に白飛びさせてしまっても不自然になりそうで悩みどころです.
結論としては「高いフィルムは高いだけあるね!」です.