かおなし

バイク,カメラなどの話が多くなると思います

YAMAHA TW-E3Aレビュー

 4年間ほどiPhoneSEを使っていたが,1時間使うとバッテリーが20%になるという明らかに寿命を迎えてるサインを受け取ったので買い替えた.バッテリーだけ交換してもよかったのだがそろそろ新世代の最新デバイスに触れたいと思い機種変更に至った.購入したのはiPhone7,どこが最新デバイスだ軽く4年前の粘土板レベルの骨とう品だろ!うるせぇワイモバイルは7が最新なんだよ!
 イヤホンジャックが消失した後の機種には専用の変換ケーブルが付いていると聞いていたのだがどうやら同梱をやめたらしい.入ってなかった.こうして3年間愛用していたゼロオーディオCarbo Tenoreがお役御免となり,令和のガジェットボーイにふさわしいBlutoothイヤホンを購入した.
 なお公式サイトで見れるような基本的な仕様には触れません.

 

購入

 唐突だが私はヤマハSR400というバイクに乗っている.人間というものは不思議と自分の使う道具のメーカーへの信仰心が芽生える.ヤマハが好きだ......ヤマハのものが欲しい......別にヤマハ発動機じゃなくてもいい......そんな時に音楽の方の,年間売り上げが発動機の半分程度しかないヤマハがワイヤレスイヤホンを発表したと知った.なかでもエントリーモデルは既に発売されているらしい.

 私は欲しくなったものが即日で欲しくなる呪いにかかっているのでさっそくヤ〇ダ電機に行ってきた.日曜日の夕方にもかかわらず閑散とした店内で,数少ない店員が徘徊しているが私には誰にも話しかけてこなかった.金がなさそうに見えたのだろう.価格は税別10000円.消費税だけで1000円とは高い買い物をするようになったものだ.100円ショップで買ったイヤホンをNintendo DSに挿していた10年前の自分に見せてあげたい.
 発売からひと月程度のためか,Amazonでも500円も安くない値段だったので即日手に入ることを考えればお得だろう.

見た目

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 色はスモーキーブルーを購入.Blutoothイヤホン自体初めてだからよくわからないけどケースはコンパクト.ヤマハの象徴,三音叉マークが控えめに刻まれている.フタにはマグネットが仕込まれているのかパチンと小気味のいい音を立てて閉じる.バッグに入れたときに開いてしまうのを防止するためかな.

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 本体はコロンとした形状でかわいい.公式によると楽器デザインをコンセプトとし,曲線を基調とした見た目になっているそうだ.逆にトゲトゲなワイヤレスイヤホンを探す方が難しそう.本体のみで6時間駆動というのはどうやら長い方らしく,バッテリーのせいで大きめなのは否めない.私の場合,60分以上つけてると耳が痛くなることがある.電車移動など短時間を使用なら特に問題はないだろう.

音質

 中2の時に既にモスキート音が聞こえなかったバカ耳の私にはわからない.少なくともコンビニにある1000円くらいのやつよりはいい.

ペアリング

 一度ペアリングしてしまえばケースから出すだけですぐに聴けるのは便利.イヤホン装着RTAの如く素早く装着すれば「バッテリィ,ハァイ!......ピポッ!コネクティッド♡」というお姉さんのネイティブアナウンスを聞くことになるがその間にスマホ操作をするから問題ない.
 スマホをポケットにいれて野外を散歩,スマホを隣の部屋に置いてトイレ(大)などをしたが別段音楽が途切れることはなかった.満員電車や雑踏ではまた異なるのだろうがいまのところ非常に安定していると感じた.

なお使用機器は前述の通りiPhone7です.

Listening Care

 ヤマハ独自の「リスニングケア」は、小さなボリュームの時ほど低域と高域が聴こえにくくなる人間の聴感特性や、リスニング環境における聴こえ方の違いに着目し、音量に合わせて、音のバランスが最適になるように補正。自然で聴きやすい音を再現し、過度な音量アップによる耳への負担を抑えます。
                               (ヤマハ公式より)

 何を言っているのかよくわからないが,要は低音と高音をブーストする.ただのイコライザじゃないかと思うが,実は音量と比例してその介入度が低くなる.つまり,小さい音量では低域&高域がブーストされ,大きい音量ではほぼオリジナル音源になる.買う前は何も信用していなかったが,これが意外と効果があり,外を歩くときなど周囲の音を聞きながらイヤホンを装着する場面では便利である.ノイズキャンセリングも音楽を聴きやすくするという点では目的が同じだが,アプローチが異なり環境音にかき消されないように音を出してくれる.どちらが向いているかは人それぞれだと思うが,もうすぐ発売されるハイエンド機(TW-E7A)には両方ついているのでブルジョアの方はそっち買ってね.

 また,このListening Careには「過剰音量による耳への負担を減らす」という目的もあるらしい.余計なお世話と思うが,こういうささいな事がもしかしたら数十年後の差につながるのかもしれない.業界の盟主ヤマハ様の心意気を享受しようではないか.

 ただ正直なところ介入度合いなどは調節できるようにしてほしかった.ここら辺はファームウェアのアップデートなどで対応してくれるものなのだろうか.

公式アプリ(YAMAHA Headphones Controller)

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 無料アプリとしてダウンロードできる.Listening Careのon/offとオートパワーオフの時間設定(5分,30分,1時間,3時間)の2項目の設定ができる.その他にはイヤホンのバッテリー残量が見れたりユーザーガイド(各種仕様とマニュアル)が読めたりする.ユーザーガイドは本体に保存されるのか機内モードでも閲覧できた.

 これだけなら言及するまでもないのだが一つだけどうしても気になる点がある.上のスクショのイヤホンの画像をよく見てほしい.

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画像の切り抜き,甘くね?
ニコニコのBB動画ならともかく天下のヤマハ様の公式アプリでこれはちょっと......機能に何の影響もないと言われればそれまでだが曲がりなりにも雑誌編集をしていた自分としてはイライラポイントである.

 

最後に

 買ってよかったかどうかはもうしばらく使ってから判断するとして,質感の良さ,当たり前だがそもそもケーブルが無いというのは便利.あとはファームウェアでどこまで向上してくれるか楽しみにしたい.

メーカー公式サイト

jp.yamaha.com