富士山南側の廃墟・遺構探索
最後に廃墟に行ってからしばらく経ち,廃墟探索欲がフツフツと湧き上がってきた.いままでは走るだけだった富士山周辺の廃墟にも手を出してみようと情報収集をしてみた.基本的に私の廃墟情報は「廃墟探索地図」というサイトから仕入れている.
その他にはGoogle Earthでボーっと近所を眺めてたら発見した場所もいくつかある.あとは本当に偶然出会った廃墟もある.去年のGWで行った福島ではそういった巡り合わせが多かった.
とはいえ,一応のマナーとして公表されているもの以外は正確な名前と所在地は伏せる.
ススキに埋もれたラブホ廃墟
休憩4500円.私はラブホを利用したことがないので相場がよくわからない.しかし街から離れたこんな場所で経営が成り立つのだろうか.当たり前だが成り立たなかったから廃墟になったのだろうか.
河口湖→鳴沢くらいの国道139号ではそういうホテルの看板を目にするのだが,ここは御殿場が近いこともあり需要が少なくなってしまったのかもしれない.
入り口とおぼしき場所から入ると,平屋の民家ていどの大きさの建物が少しずつ離れて立っているのが分かる.フロントで受付を済ませてから野外を歩き,それぞれの部屋がある棟に入るシステムだったらしい.
「歳」が略字になって「戈」になっている.モンハンのアグナコトルの別名でしか見たことない.
この看板からだと10部屋から選べたらしいが,周辺が荒廃しすぎていて全てを確認することはできなかった.しかしこんなに設備が充実していてどうして一つの建物にしないのか.
こちらは室内.隅の花瓶に挿してあるのは造花だった.偽物だからこそ人がいなくなっても花でいられるとは皮肉である.電話はフロントへ通じていたようだ.時折吹く風がボロボロのカーテンをたなびかせる.
廃墟にある家電の類は盗まれるのが多いのだが,へんぴな場所もあってか無事だった.コップにいたっては袋に入ったままである.
黒トーチカに行きたかった
ラブホの次は自衛隊東富士演習場にあるトーチカを見に行く予定だった.戦中に訓練目的で作られ,戦後はアメリカ軍が射撃目標にしたという.
当然だが立ち入り禁止だった.どうしていけるかと思ったかと言えば,トーチカに行ったブログが複数あったからだ.そもそも廃墟に立ち入ること自体クロなのだが自衛隊の敷地に入る気にはならなかった.一応立ち入りが許可される日があり,野焼きなどを行うのだが特別な許可がないと入れないらしい.
トーチカに行けなかったため,白糸の滝に行ったのだが廃墟ではないし面白くもなかったので割愛する.
若獅子が乗ったチハたん
若獅子神社自体は1965年創建と新しい.この地にあった「陸軍少年戦車兵学校」の跡地に,慰霊の目的で建てられた.
それにしてもかわいい色したバイクだね!
WoTでソ連ルートに行き,KV1が使いこなせずに挫折した程度の私でもチハ戦車のことは知っている.この子は戦後サイパン島に残されていたのを有志が引き揚げさせた.実は2台あり,片割れは靖国神社にある.神社そのもの含めてここら辺の情報は公式サイトに詳しい.
装甲は赤錆に覆われ,履帯は千切れ,無数の弾痕が残っている.